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地面の中の海の幸

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地面の中の海の幸

 

 

 

 

海老芋

 

 

私達に身近な芋の一つ、サトイモ。

旬は秋ですが貯蔵性に優れているため、ほぼ一年中出回っています。

でも、本日ご紹介するのは、晩秋から冬限定の特別なサトイモ、「海老芋(エビイモ)」です。

海老芋は反り返った形と表面の横縞模様が特徴で、まるでエビのように見えることから、このように名付けられました。

サトイモは根ではなく茎が肥大したもので、株の地中部分の中心に大きな親芋があり、その周りに子芋が増えていくのですが、海老芋は「唐芋(とうのいも)」という品種を用いて、親芋から出た茎と子芋から出た茎との間に土を入れる「土寄せ」という作業を3~4回程度行い、土の重さで子芋を湾曲させます。

この子芋が海老芋です。

なめらかで粘り気があり、きめがこまかく煮崩れしにくいのが特徴で、大変美味しい上に栽培に手間がかかることから、サトイモの中でも高級品とされています。

京都の伝統野菜でもあり、海老芋と棒鱈を炊き合わせた「芋棒」は、京都の冬のおばんざいとしても有名です。

近畿地方や東海地方の生産地周辺で消費されることがほとんどなのですが、いつものサトイモとは一味違うこと請け合いなので、もしも見かけたらぜひ食べてみて下さい。

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