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紅花から紅餅へ

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紅花から紅餅へ

 

 

 

 

 

 

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山形県の県花である紅花。
7月に花が咲き、その後、どのような加工を行うかご存知ですか?

紅花を染料として使うためには、摘み取った花びらに水を含ませてねかせた後、もちのように臼などでつき、3センチほどに丸めて並べ薄くつぶして乾燥させます。

この乾燥させたものを「紅餅(べにもち)」と言い、紅花から紅餅への加工は、450年前から受け継がれている伝統的な技術です。

この紅餅は、◆発酵させることで色素が酸化し鮮やかな紅色が作られる◆乾燥により腐敗を防ぐ◆軽くて輸送しやすい、という優れものなんです。

 
加工は7~8月にかけて行われ、ちょうど今頃、出荷の時期を迎えています。

 
山形県最上川流域は、このような伝統的な技術や、環境負荷の少ない生産方法、地域に根付く紅花文化、紅花畑の景観などの重要性・独自性が認められ、今年2月に「歴史と伝統がつなぐ山形の最上紅花~日本で唯一、世界でも稀有な紅花生産・染色用加工システム~」として日本農業遺産に認定されました。

生産量はさることながら、品質の高さでも評価されてきた最上紅花には、先人の知恵が詰まっていますね。

ちなみに、山形の夏の風物詩である花笠まつりの花笠は、この紅餅をむしろに広げて干す様子がモチーフになっています。

 

 

 

 

 

 

 

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