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野菜価格の上昇にもご理解を!


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野菜価格の上昇にもご理解を!



 

 

 

 

すべての品目が平年を上回る全面高

 

 

 

 

 

青森市中央卸売市場5月の販売統計がまとまりました。

国が定める指定野菜の平均卸売価格の対平年指数は前月より6ポイントアップし125%に。

天候不順による生育不良で全面高となった2020年7月以来の高水準です。

すべての品目が平年を上回る全面高となりました。

5月の天候は日本列島内で大きな開きがありました。

関東地方をはじめとした東日本太平洋側では天気がぐずついた日が多く、低温多雨で梅雨のような天候に。

一方、夏秋産地の北日本は高温多照で強い干ばつ傾向が続きました。

このため先行産地からの出荷ペースが鈍化、後続産地は出遅れ気味となり出回り量不足から全般に相場は堅調となりました。

6月全国のトップシェアとなる青森県産トンネル大根が始まりました。

スタートは平年より6日早かったものの、播種時の降雪や肥大期の干ばつの影響で入荷が安定せず、5月の入荷量は平年並みに終わりました。

先行産地の品質不良から引き合いが強く、月間平均卸売価格はここ10年間の最高値を記録。

相場高騰が長期化している玉ねぎ。関東産が始まり不足感が和らぎ始めました。

上海のロックダウンも解除され、ひっ迫していた加工業務需要も落ち着きを取り戻すと思われます。

相場は少しずつ緩んでいますが、平年並みまで下がるのは、国内シェアの7割を占める北海道産の新物が本価格化するお盆過ぎになるでしょう。

現時点での生育状況は良好とのことですので二年連続の大不作とはならないもよう。


-は該当なし、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
(平年比200%以上)
 玉ねぎ
・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)

 ばれいしょ
・平年より高い
(125%以上150%未満)
 白菜△、大根△、ほうれん草△、里芋△
・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
 ピーマン△、トマト△、キャベツ、きゅうり
・平年並み
(90%以上111%未満)
 なす△、レタス▼、ねぎ、にんじん△
・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
 -
・平年より安い
(67%以上80%未満)
 -
・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
 -
・平年より極めて安い
(50%未満)
 -


食品の値上げが相次いでおり、消費者の購買意欲の減退や生活防衛のため買い控えが懸念される状況になっています。

需給バランスにより価格が決定される野菜や果実などの生鮮食料品は、生産コストや物流費などの変動が価格に反映しにくい商品です。

燃油やダンボールなどの資材価格高騰に加え、今秋から肥料価格が最大9割を超える値上げとなることが発表され野菜や果実の生産費は増加するばかりです。

再生産価格を下回る状況が続けば、いずれ農家は野菜や果物の生産をやめてしまいます。

なくなってからは遅いのです。青果物の価格上昇にご理解くださいますよう切にお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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