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契約取引にいかに取り組むか ①

 

 

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名古屋市中央卸売市場・北部市場の青果小売商組合である中央青果事業協同組合(座馬正興理事長)では、

夏秋の嬬恋キャベツの契約取引に取り組んで11年が経過しました。

夏場の東北・北海道を別にすると、群馬県県の高原キャベツは圧倒的なシェアをもち独壇場になります。

ひとたび相場が高騰すれば、販売力のない卸売市場は集荷に苦労します。

勝率は8勝3負という見事な成績で推移しています。

こうした銘柄産地との契約取引を始めるには、よほど市場流通を熟知していなければできるものではありません。

ましてや青果小売商組合にはそうしたノウハウはなかなかありません。

現実に東京の大田市場や豊洲市場の小売商組合でも取り組んでいるところはないのですから・・・。

かつて東京都でも美濃部都政時代に嬬恋キャベツの契約取引に取り組んだことがありましたが、
10年間も続きませんでした。

30年前に神田市場が大田市場に移転したときに、日本最大の卸売会社である東京青果が「予約取引」に取り組みましたが、いつの間にか雲散霧消してしまいました。

そもそも市場流通はせり取引が主力であったために「契約取引」という概念がないのです。

こんな無責任な流通をしているから、市場外流通が拡大しているわです。

市場流通の衰退の遠因はここにあるのです。

さて契約取引の内容については次回、お伝えしまします。

 

 

 

 

 

 

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