冬の風物詩「ピンクの絨毯」
冬の風物詩「ピンクの絨毯」
富士山の麓に広がるピンクの絨毯をご覧になったことがありますか?
まるで桜の花びらのようですが、これは天日干しされている桜えびです。漁期である春(3月下旬~6月上旬)と秋(10月下旬~12月下旬)の、天気の良い日に見られます。
桜えびは体長が4~5cmほどで、透明に近い甲殻の中にある赤い色素によって桜色に見えることが、名前の由来と言われています。体長の3倍もある長い触覚と、透き通った体を動かして海中を泳ぐ姿は、バレリーナのように優雅だそうです。
深海性のため、日中は水深200~300mに生息していますが、夜になると、水深20~50mくらいまで浮上します。この習性を利用して、漁は夜間に行われます。
澄んだ空気の中、1日で干し上げられる桜えびは、色もきれいで栄養も豊富です。そのまままるごと食べられるので、ビールのおつまみなどにいかがですか?