市場便り

今の時期限定の漬物用野菜のキクイモ。一見すると生姜のようですが、味も香りもありません。デンプン質もなく、パリパリした食感を楽しむ野菜です。

種がなく皮ごと食べられる手軽さと優れた食味から、爆発的な勢いで作付けが増えているシャインマスカット。九州から北海道までの全国で栽培され、品種別栽培面積は巨峰を抜いて第１位になりました。青森県内でもスチューベン、キャンベルに次ぐ第３位に。

「林檎の王様に」の願いを込めて命名された「王林」。香りがよく甘みが強い黄色系りんごの代表品種で、穏やかな酸味とサクサクした食感から、小さなお子さんやお年寄りに好まれます。貯蔵性が高く「ふじ」と同様に出回り期間が長いりんごです。

茨城県JA常陸・東海の「安納芋」が始まりました。ねっとりと舌に絡みつくような甘さが持ち味。冷めてもおいしく、濃厚な甘さときめ細やかな食感は極上の芋羊羹のよう。

縁日でお馴染みのりんご飴に使われる「アルプス乙女」。食味に優れ貯蔵性の高い「ふじ」と観賞用品種の「姫リンゴ」をかけあわせた長野県生まれの中生種です。

西洋梨の代名詞といえば「ラフランス」、洋梨全体に占めるシェアは69％にも達します。山形県が作付け面積の９割を占めています。

漬け物シーズン到来　青森県産赤カブの入荷が始まりました。青森の冬の常備菜に欠かせない野菜です。

黒砂糖を振りかけたような黒い果肉の「紀の川柿」。たねなしの渋柿を木にならせたまま一つずつ袋掛けし、アルコールで渋を抜いた樹上脱渋柿です。

安値が続くキャベツ。消費地市場では前年の４割安、平年の３割安と相場が低迷。残量が多い群馬県産に加え後続産地が順調に始まり需給バランスが崩れているためです。

袋掛けをすると美しいピンク色に着色する「陸奥（むつ）」。本来は黄色系の品種で、無袋栽培品は「サン陸奥」と呼ばれます。大玉で美しい外観から海外で人気が高く「絵文字リンゴ」に利用されることも多いです。