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青森市中央卸売市場11月の販売統計

青森市中央卸売市場11月の販売統計
青森市中央卸売市場11月の販売統計がまとまりました。指定野菜の平均卸売価格の対平年指数は前月より28ポイントアップし119%の「やや高い」状態に。
産地の切り替えのタイミングで一時的な端境が生じ品薄高に。
6月から続いていた顕著な高温傾向がようやく終息し、月間気温は平年に近い水準に落ち着きました。
青森市では平年より3日遅い11月11日に初雪を観測しましたが、下旬には再び気温が上昇し旬別平均が平年を3℃上回るなど季節の進みは緩慢でした。
暖秋で夏秋産地の生育が進み、全般に終了が前倒しとなりました。
一方で、秋冬産地は高温を避けて播種や定植を遅らせる品目が多く見られました。
その結果、産地リレーで端境が生じ、キャベツを除くほとんどの品目が品薄高となりました。
にんじんは先行産地の北海道産が不作で品薄高が続いていましたが、後続の関東産とのつなぎ役となる青森県産の秋にんじんの発芽率が悪く早々に終了。
深刻な供給不足に陥って相場が急騰しました。
トマトも熊本県産が8月豪雨の影響や冷え込みによる着色遅れで出荷量が伸び悩み、記録的な高騰に。品目別の詳細は以下の通りです。-は該当なしを、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
(200%以上)
-・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
にんじん△、トマト△・平年より高い
(125%以上150%未満)
きゅうり△、ブロッコリー△、白菜△、里芋△、ほうれん草△、玉ねぎ▼、馬鈴薯・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
ねぎ△、なす△、ピーマン△、大根△・平年並み
(90%以上111%未満)
レタス・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
キャベツ・平年より安い
(67%以上80%未満)
-・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
-・平年より極めて安い
(50%未満)
-指定野菜で唯一平年を下回る価格だったキャベツ。極端な安値ではないものの、多品目との格差が顕著です。主産地の作柄が良好で産地リレーが順調だったことに加え、昨年、国産品の品薄高に苦しんだ加工業務筋で中国産を周年使用するケースが増えたのも要因のひとつ。10月の貿易統計でも前年を3割上回る輸入量となっており、輸入品が定着していることが伺えます。



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