By subaru25 on 6月 5th, 2013
かねてから私淑している増田昭子先生(右の写真)の新刊です。農文協の甲斐良治さんから送っていただきました。甲斐さん、お礼が遅くなりましたが、ありがとうございました。
中に、小田海栄さんという女性が登場します。明治31年、東京都檜原村の貧しい家に生まれました。文盲でしたが、農作業や山仕事の知識は、村人たちが「百姓の神様」と呼ぶほど、豊かでした。
海栄さんが、増田先生に語った言葉があります。
「種子は三っ粒、播けばよい。(中略)一っ粒は神様の種子、一っ粒は人のため、最後の一っ粒は鳥のために播くと昔の人はいったもんだ」。
こういった豊かな言葉を残さねばならない。
小田さんのような、言葉の持ち主が、全国には、わずかながらもまだまだ、いらっしゃるに違いない。お元気なうちに、すこしでも記録し、伝えることが、我々の使命なのだと強く思います。